茶屋主人のひとりごと
第四回


茶屋主人のひとりごと(4)

今回の「お絵描き大会」についての私のスタンスを述べておきます。 世の中には絵を描く仕事は沢山ありますが、御承知のように私の専門は「アニメーションの原画、もしくは作画監督」だけでして、その経験と視点から今回提出された夫々の作品について私見及び「私流」の絵を書き添えておきます。もちろん同業者でも人によって著しく異なりますから、これはあくまで「大塚流」と考えて下さい。
 難しいのは近野さんのように自分の関心に引き付けて表現されたものや、デザイン的に処理されたもの、あるいは原作のモンキー・パンチさんや、ルパン・パートIIIの青木悠三さん達のそっくりさんは「大塚流」に変更していいわけはないので、敬意をこめて旧ルパンの時「作監修正済み」で使用したハンコ(オリジナル)を押してお返しします。ちなみにこのハンコは3種類がありました。

  1. 修正に手間と時間をかけさせられたなぁ・・という意味で押したもの。新人やあまりやる気のない人用。
  2. OK,これでいいです(ただし実際にはかなり手間のかかったものでも、その心意気が感じられたものも含まれていました)。大多数がこれ。
  3. 「有難うございます。参りました」という意味で、感心させられる仕事をした特定のアニメ−ター(近藤喜文、青木悠三さんなど)のカットに押したもの。ただし作品の統一上、顔やタイミングには遠慮なく手を加えていましたが・・・
このハンコは大変不評で、一部から抗議があるなど散々で10話ぐらいで中止され、ハンコだけがテレコムの倉庫に30年眠っていたものです。
 (3)のハンコ以外のものについては、描かれた方の意図を尊重(推測)しながら「作監修正」をしています。どのハンコが適切だったかは夫々の想像にお任せしましょう。なかには多少誤解したものもあるかと思いますが御容赦下さい。
 全体として、絵の巧拙や解釈の相違は別に驚くことではありませんが「ルパン30年」の歴史もあってか、実に様々な思い入れと、多様なスタイルがあることで、小さなHPの小さなイベントにこれほど多くの方々が参加されたことに内心驚きながら、呆れてもいます。
 最後に「作品を完成させたい」という願いから着色された人が多かったのですが、色彩に関する評価は入れておりません。職業柄鉛筆書きで人の考えたすべてがわかるからです。副賞はパノラマ堂さんに選んでいただくことにしました。
茶屋主人敬白


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